育成牧場には、生産牧場からやってきたサラブレッドを競走馬としてデビューさせる前の育成牧場と、トレセン近郊の現役競走馬の休養や調整を行う育成牧場があります。同じ育成牧場でも、仕事の内容が違います。

◆競走馬の育成牧場とは!?

最近では、競馬はひと昔前のように、「ギャンブルを楽しむ!」と言うイメージよりも、むしろ、スポーツとしての競馬、文化として楽しめる血統のスポーツというイメージが強くなってきたことから、競馬のファンには、大人だけでなく若者や女性が増えたことを背景に、サラブレッドという動物に興味を持ち、将来は競走馬の仕事がしたい!牧場での仕事がしたい!という若者が増えて来ました。競走馬の牧場には、それぞれ「生産牧場」「育成牧場」「種馬場」と、大きく分けて3つに分かれます。その3つの牧場とも役割はそれぞれで、当然ながら仕事内容もちがってきます。

種馬場とは、すでに競走馬として活躍し優秀な雄馬たちが過ごす牧場です。一方、生産牧場では、繁殖牝馬が過ごし(お母さん馬)その種馬場の雄馬との交配によってこの世に生を受けて誕生する仔馬を育てる牧場をいいます。さらに、育成牧場では、生産牧場で生まれた仔馬から、人が乗れるように、また競走馬になるための基本的なトレーニングと馬と人の約束事を覚えさせる調教を行っている牧場をさします。具体的には、馬の背中に鞍をつけたり、馬装具の取り付けなど、あらゆる基本訓練を中心とした馴致調教(じゅんちちょうきょう)が行われます。これを専門用語で「ブレーキング」とも言います。こうした育成牧場での馴致調教やブレーキングが終了すると、本格的な調教が行われます。他の馬と並走して走らせる“あわせ馬”、坂道を活用したハンロ(坂路)調教など、トレーニングセンターに入るための基本的な訓練を行っていくのです。

◆競走馬としてデビューするサラブレッドの数!?

競走馬は毎年8000頭近く生まれます。そのうち競走馬としてデビューすることができる馬は、毎年5600頭程度です。無事、この世に生まれてきたサラブレッドでも、馬主さんが見つからなかったり、調教過程での事故や病気、また能力が十分に発揮されなかったり…など、さまざまな理由において、競馬レースでデビューできない馬たちも少なくありません。走るために生まれてきた馬が無事に、競走馬として競馬場を走らせる基本調教を行うのが、これら牧場役目と言って過言ではありません。この世に生まれてきたサラブレッドを無事レースで活躍させるために、生産牧場や育成牧場スタッフ達は、馬たちに愛情を注ぎ日々調教に励んでいるのです…。

それでは、次に競走馬の育成牧場の仕事について説明いたします。これから、馬の世界で働きたいと考えている人は、是非、参考にしてくださいね。

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